« 2008年10月 | トップページ
江國香織
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
≪ うんとお腹をすかせてきてね ≫
あたしたちは快適に愛し合う。不埒な格好で、いろいろなかたちになって。眺めたり顔を埋めたり、しゃぶったり息をこぼしたり、唇をはわせ指をはわせ、細胞にさざ波を立てる。背中にまたがり、肩に溶けたがる。裕也は途方もなく大きく、あたしも途方もなく大きい。世界全部が裕也とあたしの肉体になる。肉汁がしたたるみたいな裕也の肉体と、果汁がしたたるみたいなあたしの肉体と。
21時33分 書籍・雑誌 | 固定リンク | コメント (8) | トラックバック (0)
最近のコメント